対　話 -シリーズことばのスペクトル 東洋女子短期大学・東洋学園大学 ことばを考える会編 四六判，上製，258頁 定価：本体　2,000円＋税 初版発行日： 2001.3.10 ISBN 4-89798-610-9 新世紀を迎え、いろいろなレベルでの 「対話」の重要性が意識されている。異文化間の対話など、様々な角度から対話への考察を試みる。

あとがき（抜粋） 本書は東洋女子短期大学および東洋学園大学の有志教員からなる「ことばを考える会」が刊行した、5冊目の論集である。1988年の「言葉のスペクトル」にはじまり、「続・ことばのスペクトル」、そしてテーマ別の＜シリーズ言葉のスペクトル『笑い』および同『時間』を受けて、今回は、「対話」をとりあげた。 新世紀、そして新千年期を迎えた今、いろいろなレベルでの「対話」の重要性が意識されている。と同時に「対話」の行き詰まりから多々問題が起きており、加えて「対話」の内容や形態、媒体にも大きな変化が進行しつつある。このような状況の中で、あらためて「対話」について意識しなおし、様々な角度からの考察を加えてみることが必要であろう。それが今回、私共が「対話」を本書の主題とした理由である。

目　　次 「窓越しの対話」−インターネットでことばを磨く・・・・・・・・・・・・・・　北田　敬子 書かれる話し言葉 −インターネット上に見られる新しいコミュニケーションスタイル・・　西村由紀子 対話の中の法則−語用論への招待・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　　　 松本　純一 対話のストラテジー−英語の場合、日本語の場合・・・・・・・・・・・ 　脇山　 　怜 思いこみのズレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　増田　　茂 日米の対話、コミュニケーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　三土 　裕久 ネイティヴ・アメリカンとの対話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　坂本ひとみ 対　話−舞台と観客の相互交流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　原田規梭子 モームの『人間の絆』との対話−人生は無意味・・・・・・・・・・・・・　 厚海　博重 成立しない対話−『ライ麦畑でつかまえて』の虚と実・・・・・・・・・　　西川　栄子 「対話」が生み出す『ワインズバーグ・オハイオ』の世界・・・・・・・・　 足田　和人 多声空間としての『春と修羅』−宮沢賢治の対話的言説・・・・・・・・・今井　克佳 あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 西川　健誠

他の著作書 「笑い」　”笑い”と”文化”について13人の新鋭が東西の笑いの本質について語る。 「時間」　時間に深くかかわる生死の問題も含めて、15人の新鋭とベテランがそれぞれの専門分野から”時間”の本質に迫る。

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